ビフィズス菌SP(SBT2928)

大腸に定着しお通じ改善

ビフィズス菌SPの正式名称は、ビフィドバクテリウム・ロングム・SBT2928といいます。「生活習慣病の予防」という観点から選ばれた乳酸菌です。

通称として使われているビフィズス菌SPの「SP」とは、「雪印乳業が発見した株」という意味で、スノー・プロバイオティクス(Snow Probiotics)の頭文字を表しています。

ビフィズス菌SPは、口から食べた後、人の腸内に定着することが証明されている菌株です。ビフィズス菌は主に大腸に住む乳酸菌なので、大腸への定着が期待でき、お通じ改善など優れた整腸作用を発揮します。

病原性大腸菌の感染防止

ビフィズス菌SPの特徴としては、O-157などの病原性大腸菌を防ぐなど、感染症リスクを低下させることです。

無菌マウスにO-157を感染させた実験では、ビフィズス菌SP株のはいったヨーグルトを与えると、有意に死亡率が下がることが確認されています。

また、ビフィズス菌SP株はBIFという付着阻止因子を作り出し、大腸菌が腸の細胞にくっつくのを防ぎます。そのため、O-157以外の毒素原性大腸菌にも効果を発揮することが確認されています。

さまざまな生体機能

生活習慣病の予防という観点から選抜されただけあって、SBT2928株は生体機能に幅広く働きかけることが指摘されています。そのひとつが、脂質代謝の改善です。

脂質代謝がうまくできないと高脂血症となり、心筋梗塞などの重大な疾患をもたらしますが、ビフィズス菌SPを摂取することで脂質代謝の値が改善します。体脂肪の蓄積も抑制されるため、ダイエットにも効果的です。

そのほか、臓器の機能障害を起こさせるアミロイドの蓄積の減少、腎機能の改善など、多くの機能を有していることが分かっています。

また、ビフィズス菌SP株を摂取すると、ガン細胞を攻撃する食細胞やキラーT細胞といった免疫担当細胞を活性化する働きも確認されています。