ロイテリ菌は、スウェーデンに本社を持つバイオテクノロジー企業、バイオガイアが保有する菌で、様々に異なった環境の極めて健康な母親の母乳から抽出・培養されたものです。
数多くあるプロバイオティクスの中でも、多くの研究がなされたものの1つといっていいでしょう。
ロイテリ菌には、その菌株から大きく分けて、プロテクティス株とプロデンティス株の2種類があります。
プロテクティス株は、腸内で悪玉菌の増大を防ぎ、腸内マイクロフローラのバランスを維持します。これによって、腸内環境だけでなく免疫力も高まります。
ピロリ菌抑制効果も認められており、胃酸を抑える薬とロイテリ菌を組み合わせた治療を受けた15名のうち、60%にあたる9名が、1カ月後の検査で、ピロリ菌の感染が見当たらなくなったという報告があります。
一方、プロデンティス株は、口腔内のマイクロフローラのバランスを保つ働きを持っています。「プロデンティス」とは「歯を守る」という意味で、歯肉炎、歯周病などお口のさまざまなトラブルを予防する力に優れた株です。
近年の研究では、代表的な歯周病菌8種類のうち、5種類の原因菌の増殖を抑える効果があるということが明らかになっています。