BB536は1971年に世界で初めて食品に利用されたビフィズス菌です。それまでに発見されたビフィズス菌は酸素や熱に弱く、食品に応用するのは技術的に困難とされていました。
しかし、森永乳業が発見したBB536は、熱や酸素、酸に強く、初めて食品に応用することが可能になりました。
ビフィズス菌BB536は、酸にも強いため、胃酸で死滅することなく、生きたまま腸に届きます。BB536が生きたまま腸に到達すると、腸内で乳酸や酢酸が生み出されます。
この物質は腸のぜん動運動に欠かせず、消化活動を活発にする働きがあるため、お通じがよくなるという効果が得られるのです。
さらに、酢酸は殺菌力が強いので、腸の中でウイルスが定着・吸収されるのを防ぐ働きもします。BB536が作る酢酸によって、免疫力が向上するわけです。
実験では、BB536をあらかじめマウスに定着させると、O157の感染が抑制されるという結果が出ました。
人を対象にした治験では、BB536が潰瘍性大腸炎に一定の効果があるというデータも出ています。
潰瘍性大腸炎とは、大腸の粘膜が炎症を起こし、潰瘍やただれができて穴があく病気です。原因はまだ特定されておらず、大腸ガンを併発することも多く、治療が困難な難病に指定されています。
治験では、潰瘍性大腸炎の人に1日2000~3000億のBB536を投与した結果、●日後には●●●●●●(★先生、もしお分かりでしたら入れてください)のように改善しました。
潰瘍性大腸炎にかかった人は、そうでない人に比べて体内のビフィズス菌などの善玉菌が少ないことが分かっています。
BB536を摂取することで善玉菌が増え、悪玉菌が減るため、潰瘍性大腸炎の進行を食い止める働きがあるのではと考えられています。
近年、花粉症に苦しむ人が年々増加していますが、BB536には、目や鼻のかゆみ、くしゃみ、鼻水など花粉症の諸症状を緩和させる効果があることが分かってきました。
花粉症の人がBB536を20億個以上含むヨーグルトを毎日、14週間食べ続けるという実験をおこなったところ、特に目と鼻のかゆみが改善されました。
またこの実験では花粉症初期に高くなる値で、スギ花粉によるアレルギー体質の度合いを示すスギ花粉特異的IgE値を下げるという結果も出ています。
こうした緩和作用はアレルギー物質の侵入により、必要以上に活発化した免疫機能が起こすかゆみなどの症状を、BB536が腸管の免疫細胞に働きかけることにより正常に戻し、アレルギー反応が抑制されると考えられています。
ただし、アレルギー抑制効果はすぐに現れるわけではありません。花粉症対策には、少なくとも花粉が飛び始める1か月前から、BB536を含むヨーグルトなどを毎日食べるようにしなくてはなりません。