HN019株は、ニュージーランドでおこなわれた研究によって発見されたビフィズス菌です。約2000種の菌からより効能の高い菌種が探された結果、“もっとも幅広くプロバイオティクスの要件を満たすもの”として、このビフィズス菌が選ばれました。
このビフィズス菌は海外では「HOWARU Bifido」という名前で知られますが、「HOWARU」とはマオリ語で「健康」を意味しています。
プロバイオティクスとは、「人の健康によい影響を与える生きた微生物」のことを指しますが、“もっとも幅広くプロバイオティクスの要件を満たすビフィズス菌”という謳い文句のとおり、このビフィズス菌には広範囲にわたる効能があります。
まず、生きたまま腸に届くのはもちろんのこと、人間の腸細胞に付着して、腸内フローラを健康な状態に戻して維持する働きがあります。
その際、腸内の微生物の生態系に働きかけるだけでなく、免疫システムにもよい影響をもたらします。
例えば、健康な人にHN019入りのヨーグルトの摂取してもらうと、NK細胞の活性が2倍になるというデータが出ています。
NK細胞はウイルスや腫瘍を攻撃してくれる細胞ですから、感染症やガンにかかるリスクを軽減することになります。
ラットやマウスを用いた実験では、HN019を与えた個体に病原性大腸菌O-157やサルモネラ菌など毒性の強い病原菌を投与しても、通常の10倍以上の生存率が得られました。
これは、病原体の拡散が抑制され、抵抗力が高まった結果です。
これらの結果から、HN019は腸内環境を改善すると同時に、免疫システムを強化し、感染に対する抵抗力を高める働きがあるということができます。