LG21は、明治乳業が所有する約2500種類の乳酸菌の中から、「増殖性」「乳酸産生能」「胃上皮細胞への接着能」「耐酸性」「安全性」を指標に実験で選定したところ、もっとも条件に合致するものとして選び出されたヒト由来の乳酸菌です。
正式名称は、ラクトバチルスガセリOLL2716株。頭文字の「L」と「G」、菌株ナンバーの「2」と「1」をとって、LG21と呼ばれています。
LG21は、前項LC1とともに、ピロリ菌への除菌効果で注目を集めている乳酸菌です。
臨床試験では、ピロリ菌の感染者に1日2個のLG21入りヨーグルトを摂取してもらったところ、2カ月後には8割の人のピロリ菌が減少し、胃粘膜の炎症が改善するなどの効果がありました。
また、除菌後や感染していない人も、LG21を摂取することで、ピロリ菌感染予防効果を期待することができます。
ピロリ菌を抗生物質のみで治療すると、除菌の成功率は約70%しかありません。なぜなら、ピロリ菌の中には抗生物質に耐性のある菌が存在するからです。しかし、LG21は耐性ピロリ菌にも有効に働くため、LG21を併用した場合、除菌の成功率は約80%となり、薬剤のみの場合よりも効果が高くなるのです。
117人のピロリ菌感染患者を対象にした試験でも、薬剤治療のみでピロリ菌除菌に成功した人数は77.8%、LG21を併用して成功した人数は89.3%と、大きな差が出ています。
こうしたことから、ピロリ菌の除菌をする際には、LG21との併用を勧める医療機関もあります。